「WEB広告の成果がイマイチなときに考えるべきこと」

「WEB広告の成果がイマイチよくありません。どうしたらいいですか?」
これはネット通販のコンサルにおいて、私がもっとも頻繁にいただくご相談の一つです。
「LPの改善」?「広告媒体を変える」?はたまた「商品のパッケージの変更」?
いえいえ、慌てて動き出す前に、ちょっと待ってください。
WEB広告の成果改善には、原因の分解と特定が不可欠です。
これから実際にあった例を使って、具体的にお話して参りますね。

広告の成果が上がらない原因はどこ?

先日、あるクライアントさんからお悩みを相談されました。
Googleに出稿しているテキスト広告の成果が良くないそうです。
原因は? 私が尋ねると、「うーん…… 商品の魅力不足かなあ」と仰っています。
ところがお客様と一緒にデータを見ながらひとつひとつ確認していくと、「広告がクリックされていない」という問題が見えてきました。
今回の場合、「クリックされていない」のですから、原因は飛んだ先のページにあるのではなく、広告の文面にあると考えられます。ちなみに、「広告はクリックされているが、注文に至っていない」場合は クリックした先の商品ページが原因になります。

このように、お客様の姿が直接見えないWEB広告の世界においては、とにかく分解と分析が肝になります。
「広告は十分な回数表示されているか?→YES/NO」
「クリックはされているか?→YES/NO」
「注文はされているか?→YES/NO」
などと、要素ごとに分解してひとつひとつ確認していきましょう。

そうは言ってもデータの分析や原因の分解って、面倒ですよね。
また、ついつい焦ってとにかく手を動かしたくなる気持ちもよくわかります。
でも、きちんと原因が分からないまま行動すると、貴重な時間とお金を無駄にしてしまうことになります。ここは落ち着いて、きっちりと原因を突き止めましょう。

テキスト広告でもっとも大切なポイントとは

さて、「クリックされていない」という原因が突き止められましたので、 ここからはその改善策についてお話しましょう。

テキスト広告のクリック率を上げるには、「広告原稿の改善」が有効です。
(出稿媒体やセグメントを変えるなど他にも対策はありますが…、今回は現状の出稿媒体のまま改善する策をお教えします。)

良いテキスト広告とは何でしょうか。
美しいキャッチコピー?
いいえ、答えは「売上が上がる広告」です。
それでは「売上が上がる」、すなわち「売れる広告」を作るためのポイントをいくつか挙げていきますね。

(1)クリックした先のことがわかる

実店舗のことを思い浮かべてみてください。
売れているお店って、外から見ても「何が売っているのか、どんな魅力があるか」が分かるような作りになっていませんか?そういうお店はついつい入りたくなりますよね。
反対に、中の様子が伺えず、何が売っているのか。やっているのかどうかすら分からないようなお店では買い物したくないはずです。

広告原稿だってそれと同じです。 「クリックした先に何があるか分かる」ことが大前提。

例として化粧品通販の広告を考えてみましたが、「いま、まったく新しい美肌へ」よりも「満足度90%以上の美容クリームを特別価格で」のほうが「何がどんなふうに売っているのか」分かりやすいと思いませんか?
なにも、捻ったり美麗字句を書く必要はないのです。
それよりも、ターゲットであるお客様に伝わる文章を心がけましょう。

(2)クリックしたくなる魅力を書き足す

さて、ただ「クリックした先のことが分かる」だけでは十分とは言えません。
もう一つの大切なポイントが、「お客様がクリックしたくなる」要素を書き足すこと。
先ほどの例でいうと「満足度90%以上」「特別価格」がそれにあたります。
また例えば「テレビの情報番組で紹介されたことがある化粧品」でしたら、「テレビで話題」と一言添えれば、競合商品に対し強力なアドバンテージになります。
「文字数が厳しくて書けない」? でしたら無駄な言い回しをとことんまで削り込んで書き足しましょう。広告をクリックした先に書いてある魅力は、クリックしないと見られません。

ですから、広告にアピールしたい要素をぎゅっと凝縮して書くことが大切なのです。

今お話したポイントは本当の基礎になります。あなたのブランドの商品や広告の種類によってやり方は変わってきますが、この2つはどんな場合にも通用する一番大切なポイントになりますよ。ぜひ常に意識するようにしてくださいね。

広告って本当に難しいですよね。
少しの差で結果が大きく変わってきます。
分析結果にいまいち自信が持てない。専門家の意見が聞きたい。テキスト原稿の添削をしてほしい。そんなご要望がありましたら、ぜひ私たちにご相談ください。 親身にお力になりますよ。