5分でわかる!ネット通販 WEB担当のお仕事③ サイトへの集客手段

サイトへの集客手段

さあ、あなたとデザイナーたちの頑張りにより、立派なWEBサイトが完成しました。でもあなたの仕事はこれで終わったわけではありません。
ここからは「WEBサイトにお客様を呼び込む=集客」という仕事が待っています
作ったばかりのWEBサイトは山奥の一軒家や絶海の孤島と同じ。そのままでは誰も訪れることはありません。ですから、「広告をうつ」「SNSから呼び込む」「検索エンジンからの流入」といった各種の集客手段を駆使して、あなたのWEBサイトにお客様が訪れてくれるように手を打つ必要があるのです。
ここでは大枠を掴むため、ざっくりと各種の集客手段についてご紹介します。各集客手段の詳細な説明や実際の運用のポイントについては、また別の章で詳しくご紹介しますので、そちらをご覧ください。

▼集客方法その1:広告

広告の掲載主にお金を払ってコンテンツを掲載し、そこからWEBサイトへ誘導する方法です。広告のメリットは集客ボリュームが大きいこと。また、お金さえかければ確実に集客できることです。デメリットはコストがかかること。低コストの広告なら数万円から出稿が可能ですが、より多くの集客や露出を狙おうとすれば、数千万円かかることもあります。

ひとくちに広告といっても実に多種多様な形式が存在しますので、代表的なものを以下に簡単にご紹介しますね。

■ディスプレイ広告による集客

ディスプレイ広告とは、WEBサイトやアプリの広告枠に表示される広告のことです。
おもに静止画や動画を配信し、いわゆる「バナー広告」と呼ばれることもあります。
ディスプレイ広告の代表的なものが、Googleの提携サイトに出稿が可能な「GDN」、そしてYahooやその関連サイトに出向が可能な「YDN」です。
両方とも、ユーザーの性別や年代、興味関心など様々な切り口で配信するターゲットを指定することができるため、たとえば「認知拡大を目的に、”女性”とだけターゲット指定して幅広く配信する」、あるいは「よりターゲット層に絞り込んでアプローチするため、化粧品に興味がある20代後半の女性にのみ配信する」など、戦略に応じた柔軟な配信が可能です。

■リスティング広告による集客

リスティング広告とは「検索連動型広告」とも言われ、グーグルやヤフーといった検索エンジンの検索結果の上部や下部に掲載されている広告です。 たとえば試しに検索エンジンに「マンション リフォーム」などと打ち込んでみてください。通常の検索結果の上や下に、リフォーム会社が出した広告がずらっと出てくるはずです。
このようにユーザーが検索したワードに応じて、関連性のある広告が表示されるため、自社の商品に興味・関心がありそうなユーザーに絞って効率よく広告を出稿することが可能です。

■アフィリエイト広告による集客

アフィリエイト広告とは、「個人や他の企業にお金を払って、自社の商品を紹介してもらう」という広告形式です。ポイントサイトなどの法人系サイトのほか、個人のブログで商品を紹介してもらうのが一般的なやり方で、出来高によって支払う報酬が変動する成果報酬制になっています。
成果報酬であるため、「莫大な広告料を払ったけれど成果が出なかった」というリスクがなく、比較的低予算で始めることができます。
半面、月額の固定費がかかったり、ポイントサイトと提携する場合はポイント目的の質の悪いユーザーが多くなったりするデメリットもあります。

■記事広告による集客

その名の通り、記事の体裁で書かれた広告です。他のコンテンツに溶け込むよう、広告に見えないように見せる「ネイティブ広告」という広告手法の一種で、ユーザーに抵抗感なく読んでもらいやすいです。また第三者が紹介しているので、ユーザーの信頼を得やすいというメリットもあります。
なお、「広告に見えない」ことはほとんどの場合メリットですが、一方で途中で広告であることに気づいたユーザーの中には「だまされた」と感じたり、「ステマだ」という人もいます。まともな媒体なら必ずタイトルに「広告」「PR」と入れてありますが、ユーザーの信頼を損ねないためにも、表現や内容には注意が必要です。

■インフィード広告による集客

最近非常に増えてきているのが、ニュースサイトなどの縦長のタイムラインに、通常のコンテンツと同じフォーマットで掲載されている広告です。普通のコンテンツだと思ってクリックしてみたら広告だった、という経験は皆さん誰しもあるのではないでしょうか。こういった形式の広告を「インフィード広告」と呼びます。スマートフォンとの親和性が高く、かつユーザーに視認されやすいという理由から、急速に広まっている広告形式になります。これも上の「記事広告」と同様、「ネイティブ広告」の仲間になります。

実際はもっともっとたくさんの広告手法があるのですが、よく使われているものに絞ってご紹介してみました。今後、WEBサイトやスマホのアプリに広告が表示されたら、それがどんな種類の広告なのか、またどんな内容なのかを注意深く観察してみてください。きっと今後あなたの役にたつはずです。それぞれの広告の出稿に関する具体的なアドバイスについては、また別の機会に詳しくお話しますね。長くなりましたので、その他の集客方法については次回お話させていただきます。それでは、次回もお楽しみに!