5分でわかる!ネット通販WEB担当のお仕事② 制作作業(オリエン→制作進行)

WEBディレクションのお仕事:オリエン

ワイヤーフレームが完成したら、制作作業に入ります。
が、その前にデザイナーやコーダーなど実働部隊へのオリエンは必ず行い、双方の意識の摺り合わせを行いましょう。

【ページ制作を成功に導くオリエンのコツ】
「どんなページを作りたいのか」をワイヤーフレームやその他の資料を交えて説明し、意識を共有するのがオリエンの目的です。
が、その中でもページの「目的」「目標」と「メッセージ」をしっかりと伝えることがとても大切です。

例えばの例を出してみましょう。

ページの目的は例えば「〇〇という商品を売る」であり、目標は「CV率●以上」になります。メッセージは「このページでお客様に伝えたいこと」ですので、化粧品通販でいうと「〇〇はピンとハリのある、きめ細かい肌に導くクリームです」のような内容になると思います。
こうやって聞くと「なんだそんな簡単なことか」と感じると思います。しかし、デザイナーやコーダーはあなたが意識して伝えない限り、目的や目標、メッセージが分からないまま制作を進めることなります。
その結果、「綺麗だけどメッセージが伝わらないデザイン」や「商品の注文が目的なのに、注文ボタンが分かりづらい(押しにくい)」といったページを作ってしまうことになりかねません。また、「目的」「目標」「メッセージ」がきちんと共有されていれば、オリエンの段階でデザイナーやコーダーが専門家としての能力を活かして「ここはもっとこうした方がよりメッセージが分かりやすくなるのではないか」「こういった方法もある」といったアドバイスをくれることもあります。
良いページを作るには、良いオリエンが不可欠。別に滑らかによどみなく喋る必要はありません。とにかく言葉を尽くして伝えようとする姿勢が大切だと、私は考えています。

WEBディレクションのお仕事:制作進行

オリエンが終わったらデザインの制作が始まりますが、あなたの仕事はまだ終わりではありません。制作を計画通り進めるための制作進行という仕事が残っています。

■スケジュールの管理:
各担当の進捗をチェックしたり、遅れそうな場合には対策を打ち合わせたりしてスケジュール通りに進行するように管理します。なお、特にデザインは一発でOKになることはまずありません。あらかじめ出し戻しの回数をデザイナーやコーダーと決めておき、それも含めたスケジュールを組むようにしてください。デザインの出し戻し回数は2、3回程度とっておくことをお勧めします。

■デザインのクオリティ管理:
デザイナーから上がってきたデザインをチェックします。デザイン自体のクオリティのほか、「伝えたいメッセージがスッと入ってくるか」「読みづらいところはないか」「ナビゲーションは直感的に分かりやすいか」という観点からもチェックするようにしてください。ちなみに、「デザインってよく分からない」「センスに自信がない」という方もいらっしゃると思いますが、心配はいりません。デザインの基本的なルールを学び、その目線で色々なクリエイティブを見てみることで、おのずと良いデザイン・悪いデザインを判断する力が身についてきます。

下記の本は大変わかりやすく、おすすめです。デザインについて学びたい方はぜひご一読ください。

★書籍「なるほどデザイン」

以上のようなやり取りを繰り返し、WEBページを完成させたら、動作や表示をチェックして問題なければ公開します。

次回は「WEBサイトにお客様を呼び込む=集客」についてお話しします。