前回は 「自然派のブランドイメージとサイエンス感が両立しない問題」についてお話ししました。
では、本当にブランドイメージとレスポンスはできないのでしょうか?
結論から言ってしまえば、両立は十分に可能です。
では、その方法とは?
ネタばらしをしてしまうとガッカリする方がいらっしゃるかもしれませんが、実は簡単で、すべては写真とコピーと根拠データのバランスにかかっています。
キービジュアルはブランドイメージを遵守
視覚に訴えかけるキービジュアルは、しっかりとブランドイメージを伝えられるものに。
例えば、自然派ブランドイメージにおけるメイン展開されるキービジュアルは、自然光を用いたやわらかな空気感をまとうものが多く見られます。
しかし、このように写真がふんわりしたものになる場合、他の要素までふんわりしたイメージ訴求になると、消費者にとっては右から左へ流れるだけの弱い広告になってしまいます。
メインコピーは直球でお客様の悩みに刺さるものを
ここで大切なのが、”私のものだ”と直球で刺さる、お客様目線の具体的なコピーを掛け合わせること。コピーを作る上でのポイントは2つあります。
1つ目は「短くする」こと。
身もふたもない言い方ですが、しょせん広告なんて、チラ見、パッと見しかされません。その一瞬でスッとお客様の心に入り込むためには、まずコピーを読んでもらわなければなりません。人が一度に読める文字数は多くても13文字程度と言われています。伝えたいメッセージを研ぎ澄ませて、なるべく短いコピーにまとめましょう。
2つ目は「とことんお客様の目線になる」ことです。
また別の機会にも詳しく触れたいと思いますが、刺さるコピーとは、ターゲットのことをとことん想定し具体化し突き詰め、寄り添った末に見えてくるものです。ターゲットの気持ちや悩みに直球で刺さり、「自分のことだ!」と思わせるコピーこそ、レスポンス広告のキモなのです。
ブランドイメージを伝えるブランディング広告と、売り上げを目的としたレスポンス広告との大きな違いはここにあります。
ブランドイメージを形作るブランディング広告は、「私の伝えたいことを聞いて!」というメーカー目線で作られた立ち位置の広告と言いかえることができる一方で、ダイレクト・レスポンス広告は、「あなたのことを考えて伝えている!」というお客様目線の立ち位置の広告と言えます。
強力なメインコピーが完成したら、あとはサブコピーやアイコンで根拠データを添えれば完璧。ブランドイメージを伝えながらも、高いレスポンスを得られる広告の完成です。