「自社サイトを作っても、誰も来ない『陸の孤島』になるのが怖い」 「SEOなんて難しそうだし、広告費もかけられない…」
多くの楽天出店者が自社サイト構築に二の足を踏む最大の理由、それが「集客への恐怖」です。 確かに、モールには最初から「人通り」がありますが、自社サイトにはありません。
しかし、「自社サイト=集客が難しい」というのは、半分正解で半分間違いです。 正しくは、「集客のやり方が、モールとは根本的に違うだけ」なのです。
この記事では、モール依存の思考を捨て、Shopifyで人が集まる仕組みを作るための「3つの集客ルート」を解説します。
1. モールは「狩猟」、自社サイトは「農耕」
まず、集客に対する考え方を180度変える必要があります。
- モールの集客(狩猟型): 今すぐ欲しい客(顕在層)を、検索対策や広告で奪い合う。即効性はあるが、常に新規客を追いかけ続ける必要がある。
- 自社サイトの集客(農耕型): ブランドのファンや、悩みを抱える人をコンテンツで集め、育てていく。時間はかかるが、一度仕組みができれば広告費ゼロで人が集まり続ける。
「自社サイトは集客できない」と嘆く人の多くは、自社サイトで「モールのやり方(狩猟)」をしようとしているから失敗するのです。
2. Shopifyで活用すべき「3つの集客ルート」
では、具体的にどうやって人を呼ぶのか。現代のECにおける王道ルートは以下の3つです。
ルート①:SNSという名の「新しい広場」
今や、Google検索よりも先にInstagramやTikTokで商品を検索する時代です。 モールでは制限されている「お客様との相互コミュニケーション」が、SNSなら自由にできます。
- Instagramショッピング連携: 投稿からワンタップでShopifyの商品ページへ。
- UGC(口コミ)の活用: お客様の投稿をリポストし、「信頼」を拡散させる。
SNSは、モールに代わる「新しい人通りの多い広場」です。ここで認知を取り、Shopifyへ流すのが現代の勝ちパターンです。
ルート②:コンテンツSEO(悩みの解決)
「商品名」での検索はモールに勝てませんが、「お悩みワード」なら自社サイトの独壇場です。
- 例(アパレル): 商品ページだけでなく、「体型カバー コーデ 春」「30代 デート服」などのブログ記事(読み物)を書く。
Shopifyはブログ機能が標準装備されており、SEOにも強い構造になっています。お客様の「悩み」を解決する記事を書くことで、購入意欲の高い層をGoogleから無料で集めることができます。
ルート③:【最強】モールからの「指名検索」
実は、これが最も確実で即効性のあるルートです。 これまでの記事で解説した通り、「モールで販売し、同梱物でファンになってもらい、指名検索してもらう」。
- ステップ1: 楽天で買う(認知)
- ステップ2: 商品と同梱物に感動する(ファン化)
- ステップ3: 「〇〇(店名)」で検索して自社サイトへ来る(再来訪)
0から集客する必要はありません。モールの集客力を、自社サイトの集客に変換すればいいのです。
3. 「広告費」の使い方が違う
自社サイトでも広告は有効ですが、使い方が違います。
- モール広告(RPP): 「商品」を売るために出す。競合とのクリック単価競争になりがち。
- Meta広告(FB/Insta): 「ブランド」を知ってもらうために出す。AIが優秀で、あなたの商品のファンになりそうな人を自動で見つけ出してくれます。
ShopifyとMeta広告の相性は抜群です。少ない予算でも、ピンポイントで濃い顧客を集めることが可能です。
4. まとめ:集客は「待つ」のではなく「呼ぶ」
- 陸の孤島ではない: SNSやブログという「道路」を自分で敷けば、人は必ず来る。
- 既存客こそ宝: 新規集客に躍起になる前に、モールで買ってくれたお客様を大切にし、指名検索を促すのが近道。
- 資産になる: 広告費を止めればゼロになるモールと違い、SNSのフォロワーやブログ記事は、永続的に客を呼び続ける「資産」になる。
「集客できない」と諦める前に、まずはInstagramのアカウントを開設し、今日発送する荷物に心を込めたお礼状を入れることから始めましょう。
▼ この記事は「ハイブリッド戦略」シリーズの一部です
今回は自社サイトとモールの集客方法の違いについて解説しましたが、これは利益最大化戦略の一部に過ぎません。 「点」の施策だけでなく、ビジネス全体の「構造」を変えて利益を最大化する方法を、以下の総集編記事で体系的にまとめています。
👉 【2025年版】楽天と自社サイトはどっちがいい?併用で利益を最大化する「ハイブリッド戦略」の全貌
ECモールも自社サイトもお任せください。経験豊富なコンサルタントが売上&利益率改善に導きます。まずはどんなこともお気軽にお問い合わせください。
► 無料相談はこちら