はじめに
「ECモールでの売上は安定してきた。次のステップとして、利益率の高い自社ECサイトを持ちたい!」
「でも、Shopify、BASE、STORES…色々あるけど、何が違うの?」
「今の自分たちのストアにとって、本当に最適なECカートはどれだろう?」
これは、私たちSBマーケティングデザインが、多くのECモール出店者様からご相談いただく、非常によくあるお悩みです。
自社ECサイトは、手数料や規約に縛られず、自由なブランディングや顧客との関係構築が可能な、強力な武器です。しかし、最初の「ECカート選び」でつまずいてしまうと、後々の運営で「こんなはずではなかった…」と後悔することになりかねません。
この記事では、私たちSBマーケティングデザインが、ECサイト運営者様向けに、Shopify・BASE・STORESの3大ECカートを徹底比較。2025年最新の情報に基づき、あなたのストアに最適なECカートの選び方と、それぞれのサービスのおすすめポイントを具体的に解説します。
ECカート比較:Shopify・BASE・STORESの基本情報【早わかり表】
まずは、各サービスの特徴を一覧でご確認ください。
| 項目 | Shopify (ショッピファイ) | BASE (ベイス) | STORES (ストアーズ) |
|---|---|---|---|
| 初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 月額費用 | 3,650円〜 | 0円 / 5,980円 | 0円 / 3,300円 |
| 決済手数料 | 3.55%〜 | 6.6%+40円 / 2.9% | 5.5%+10円 / 3.6%+10円 |
| デザイン自由度 | ◎ 高い。コーディングも可 | △ 限定的 | 〇 テンプレートが豊富 |
| 機能の拡張性 | ◎ 圧倒的。アプリが豊富 | 〇 必要な機能は揃う | 〇 必要な機能は揃う |
| こんな人におすすめ | 本格的に事業を拡大したい | まず無料で試してみたい | コストと機能のバランス重視 |
それでは、一つひとつのサービスを詳しく見ていきましょう。
Shopify (ショッピファイ)
世界標準の本格派ECプラットフォーム 世界No.1シェアを誇る、カナダ発のECプラットフォームです。その最大の特徴は、圧倒的な拡張性にあります。多機能な分、BASEやSTORESに比べると、最初の設定に少し学習が必要です。
メリット:
アプリが豊富: 「Shopify App Store」には、サブスク販売、予約販売、高度なレビュー機能など、ありとあらゆる機能を追加できるアプリが揃っています。モールでは不可能だった、独自の販売戦略が実現可能です。
デザイン性が高い: プロが作成した高品質なデザインテンプレートが豊富。HTML/CSSの知識があれば、さらに自由なカスタマイズが可能です。
海外販売に強い: 越境ECを視野に入れるなら、まず間違いなくShopifyが選択肢になります。
決済手数料が安い: 売上が増えれば増えるほど、決済手数料の安さが利益に直結します。
デメリット:
月額費用が必ず発生します。
BASE (ベイス)
無料で始められる手軽さが魅力のECカート。 「ネットでお店を開くならBASE♪」のCMで知名度抜群。何より「初期費用・月額費用0円」で始められる手軽さが最大の魅力です。
デザインや機能の拡張性は、Shopifyに比べると限定的です。
メリット:
リスクゼロで始められるため、「まず自社ECがどんなものか試してみたい」という方に最適です。
管理画面が非常にシンプルで、直感的に操作できます。
デメリット:
無料プランの場合、決済手数料が「6.6% +40円」と他社に比べて割高です。売上が増えてくると、この手数料が利益を圧迫します。
STORES (ストアーズ)
コストと機能のバランスに優れたECカート BASEと同様に無料から始められますが、機能面や手数料で少しずつ違いがあります。コストと機能のバランスに優れたサービスです。
BASEと同様、本格的なカスタマイズや独自の機能追加には限界があります。
メリット:
無料プランの決済手数料が「5.0%」と、BASEより安価です。
顧客管理機能や、実店舗との連携が可能な「POSレジ」機能も提供しています。
デザインテンプレートの種類が豊富で、初心者でもおしゃれなサイトを作りやすいと評判です。
デメリット:
BASEと同様、本格的なカスタマイズや独自の機能追加には限界があります。
ECカート選びのポイント:料金・デザイン・機能で比較
「結局、どれが一番安いの?」「うちのECサイトにはどの機能が必要?」という疑問にお答えします。ECカート選びは、以下の3つのポイントで比較検討しましょう。
料金体系:あなたの月商で最適なECカートは変わる
「結局、どれが一番安いの?」という疑問にお答えします。
答えは「あなたのストアの月商によります」。
- 月商が低い段階(〜30万円程度): 月額無料のBASEやSTORESが有利。
- 月商が伸びてきた段階(30万円〜): 決済手数料が安いSTORESの有料プランやShopifyが有利になってきます。
- 月商100万円以上を目指す:
決済手数料が最も安くなるShopifyが、トータルコストで優位になる可能性が非常に高いです。 「手数料が高い」という理由でモールからの独立を考えるなら、この損益分岐点の視点は絶対に欠かせません。
デザイン性:ブランドの世界観を表現できるか
ECサイトのデザインは、ブランドイメージを伝え、お客様の信頼を獲得する上で非常に重要です。
- 世界観・ブランディングを徹底したい → Shopify
モールではできなかった、細部にまでこだわったデザインや、顧客体験の演出が可能です。 - 手軽におしゃれなサイトを作りたい → STORES
豊富なテンプレートから選ぶだけで、見栄えの良いサイトが完成します。 - とにかくシンプルでOK → BASE
難しいことは考えず、まずは商品を並べて販売したい場合に最適です。
機能・拡張性:将来の事業拡大に対応できるか
ECサイトの運営には、決済機能だけでなく、在庫管理、顧客管理、マーケティングツールなど、様々な機能が必要です。将来的な事業拡大を見据え、どこまで機能拡張が可能かを確認しましょう。
基本的な機能で十分 → BASE / STORES
必要な機能は揃っており、シンプルに運営したい場合に適しています。
圧倒的な機能と拡張性を求める → Shopify
アプリストアが充実しており、あらゆるニーズに対応できます。
ECサイト運営者におすすめのECカートは?【結論】
これまでの比較を踏まえ、SBマーケティングデザインとして、ECサイト運営者様に最適なECカートを提案します。
- 「まずはリスクゼロで、自社ECを試してみたい」なら → STORES
BASEよりも決済手数料が安く、機能も十分。スモールスタートに最適です。 - 「デザインにもこだわり、月商50万〜100万円を目指したい」なら → Shopify(ベーシックプラン)
STORESの有料プランも選択肢ですが、将来的な事業拡大を見据えるなら、今のうちからShopifyに慣れておくこと
を強く推奨します。 - 「モールと両立し、自社ECを事業の柱に育てていきたい」なら → Shopify一択
豊富なアプリを駆使し、モールでは不可能なリピーター施策やCRM(顧客関係管理)を本格的に実行できます。長期的な視点で見れば、投資対効果は最も高くなります。
ECカート選びで失敗しないための注意点
ECカート選びは、一度決めたら簡単に変更できるものではありません。後悔しないために、以下の点に注意しましょう。
無料期間を最大限活用する: 多くのECカートには無料トライアル期間があります。実際に商品を登録し、決済フローを試すなど、使い勝手をしっかり確認しましょう。
サポート体制を確認する: 困った時にすぐに相談できるサポート体制があるかどうかも重要です。日本語でのサポートが充実しているか、問い合わせ方法(メール、チャット、電話)はどうかなどを確認しましょう。
移行のしやすさも考慮する: 将来的に別のECカートへ移行する可能性もゼロではありません。商品データのエクスポート・インポート機能が充実しているかなども、念頭に置いておくと良いでしょう。
ECカート選びは、自社ECサイト成功への、まだほんの第一歩に過ぎません。
本当に重要なのは、そのECカートを使って「誰に、何を、どのように届け、利益を最大化していくか」という戦略の部分です。
私たちSBマーケティングデザインは、単にサイトを制作するだけではありません。
楽天市場などでのご経験と強みを最大限に活かしつつ、どのECカートが最適か、そしてモールと共存しながらどうやって利益を伸ばしていくか、という「戦略」の設計から、サイト構築、集客までをワンストップで伴走します。
「自分の場合は、どのECカートがいいんだろう?」
「もっと具体的な費用対効果をシミュレーションしてほしい」
そんな疑問をお持ちでしたら、ぜひ一度、お気軽に無料相談へお問い合わせください。あなたのストアの可能性を、私たちが最大限に引き出します。