はじめに
「ECサイトの商品写真、もっとプロっぽく見せたいけど、高価なカメラやソフトは買えない…」
「スマホで撮った写真でも、売上アップに繋がるクオリティにできるの?」
ネットショップ、特に雑貨やアパレル、食品などを扱うストアの店長様にとって、商品撮影は常に頭を悩ませる課題かもしれません。しかし、諦めるのはまだ早いです。実は、あなたの手の中にあるスマートフォンと、いくつかの「無料アプリ」を組み合わせるだけで、お客様の目を引くプロ並みの商品写真を作り出すことが可能です。
この記事では、私たちSBマーケティングデザインが、ECサイト運営者様向けに、本当に使える「商品写真撮影・加工アプリ」を5つ厳選してご紹介します。さらに、スマホでプロ並みの商品写真を撮るための基本的なコツや、ECサイトでの写真の重要性についても解説します。
ECサイトで「商品写真」が売上を左右する理由
お客様はECサイトで商品を手に取ることができません。そのため、商品写真がお客様にとっての「実物」であり、購入を決定づける最大の要因となります。
* 第一印象の決定: 魅力的な写真は、お客様の興味を引き、商品ページへのクリック率を高めます。
* 信頼性の構築: 高品質な写真は、ストア全体の信頼性を高め、「このお店はしっかりしている」という安心感を与えます。
* 商品の魅力伝達: 色、質感、サイズ感など、商品の持つ本来の魅力を正確に伝えることができます。
逆に、暗い、ブレている、背景がごちゃごちゃしている写真では、お客様は不安を感じ、すぐにサイトを離れてしまうでしょう。
スマホで商品写真撮影の基本:アプリを使う前に押さえるべきコツ
最高のアプリも、元の写真が良くなければ効果は半減します。アプリをインストールする前に、以下の3つの基本を必ず押さえてください。
1. 「自然光」を最大限に活用する:
室内灯の下はNGです。日中の明るい窓際で、レースのカーテン越しに差し込むような柔らかい光を使って撮影しましょう。これだけで写真のクオリティは劇的に変わります。直射日光は避け、均一な光を当てるのがポイントです。
2. 背景は「シンプル」が鉄則:
商品より目立つ背景は厳禁です。白い壁や、100円ショップで売っている大きな模造紙、きれいな無地の布などを背景にするだけで、商品が主役になります。背景を白に統一することで、ECサイト全体に清潔感と統一感が生まれます。
3. スマホの「グリッド線」を表示させる:
カメラの設定でグリッド線(画面を9分割する線)を表示させ、線が交わる点に商品を配置すると、バランスの取れた構図になります。水平・垂直を意識するだけでも、写真が引き締まります。
これらの基本を意識するだけで、あなたのECサイトの商品写真は「素人っぽい」印象から脱却できます。
ECサイト向け!商品写真撮影・加工におすすめの無料スマホアプリ5選
それでは、いよいよ本題です。あなたのスマホをプロの撮影機材に変える、おすすめの無料アプリをご紹介します。
1. PhotoRoom(フォトルーム)
特徴: 一瞬で背景を白に!ECサイトの「物撮り」に特化した救世主アプリ
こんな人におすすめ:
* 商品の背景を、簡単に綺麗な「白抜き」にしたい方
* フリマアプリやECサイトで、統一感のある商品写真を大量に作りたい方
主な機能:
AIが被写体を自動で認識し、タップ一つで背景を驚くほど綺麗に切り抜いてくれます。切り抜いた商品を、白背景やおしゃれなテンプレート背景と合成することが可能です。ECサイトの統一感を出すのに欠かせません。自然な影を追加する機能も優秀です。
SBマーケティングデザイン’s Tip:
白抜きだけでなく、影を自然に追加する機能も優秀です。少し影をつけるだけで、商品が浮かず、立体感のある写真になります。
2. Snapseed(スナップシード)
特徴: Google製、指先で操る「本格レタッチ」ツール
こんな人におすすめ:
* 「もう少しだけ明るくしたい」「この部分の色だけ変えたい」など、細かい調整がしたい方
* 写真全体の雰囲気を、直感的に調整したい方
主な機能:
明るさや彩度の調整はもちろん、「部分調整」機能を使えば、写真の一部分だけを選択して明るくしたり、色を鮮やかにしたりできます。ごちゃごちゃした不要なものを消せる「シミ除去」ツールも強力です。
SBマーケティングデザイン’s Tip:
「アンビアンス」という項目を少し上げるのがおすすめです。全体の明るさを保ちつつ、暗い部分を自然に持ち上げてくれるので、写真に深みが出ます。
3. Adobe Lightroom Mobile(アドビ ライトルーム モバイル)
特徴: プロの定番。ECサイトの商品写真の色味にこだわるなら、この一択
こんな人におすすめ:
* ストア全体で、写真の色味やトーン(雰囲気)を統一したい方
* 撮影した写真がたくさんあり、整理しながら編集したい方
主な機能:
PC版ではプロカメラマンの必須ツール。スマホ版も、無料とは思えないほど高機能です。特に「カラー」機能が秀逸で、特定の色(例:緑色)だけを、より深く、あるいは淡く調整する、といったプロ並みの色編集が可能です。
SBマーケティングデザイン’s Tip:
「プリセット」機能を使ってみましょう。自分好みの編集設定を保存しておけば、どの写真にもワンタップで同じ編集を適用できます。これにより、ECサイト全体の写真に統一感が生まれます。
4. Canva(キャンバ)
特徴: 編集した写真を「売れる画像」に仕上げる最終兵器
こんな人におすすめ:
* 商品写真に「SALE」や「新商品」といった文字を入れたい方
* Instagramやブログ用に、写真をおしゃれなテンプレートに当てはめたい方
主な機能:
写真のレタッチというより、デザインツールです。豊富なテンプレートを使い、写真に文字を入れたり、複数の写真を組み合わせたりして、バナー画像やSNS投稿画像を簡単に作成できます。
SBマーケティングデザイン’s Tip:
ECサイトのトップページに置く「特集バナー」や、Instagramの投稿画像は、Canvaで作成することで作業時間が劇的に短縮されます。ブランドのロゴや色を登録しておくと、さらに効率が上がります。
5. Foodie(フーディー)
特徴: 食べ物以外にも!「シズル感」を演出する天才
こんな人におすすめ:
* 食品、コスメ、アクセサリー、植物などを扱っている方
* 商品を「美味しそう」「瑞々しい」「キラキラしている」ように見せたい方
主な機能:
その名の通り、食べ物の撮影に特化したアプリですが、そのフィルターは雑貨やコスメにも絶大な効果を発揮します。「TR(トロピカル)」フィルターは小物をキラキラ見せ、「PL(プラム)」フィルターはしっとりした質感を出すのに最適です。
SBマーケティングデザイン’s Tip:
フィルターをかけた後、強度を70%くらいに調整すると、わざとらしくない自然な「シズル感」を演出できます。
アプリを使ったECサイト向け商品写真の簡単ワークフロー例
1. 【撮影】 「スマホで商品写真撮影の基本」を参考に、スマホの標準カメラで撮影。
2. 【切抜】 PhotoRoomで背景を白抜きにする。
3. 【調整】 SnapseedやLightroom Mobileで、明るさや色味を微調整する。
4. 【加工】 Canvaを使い、Instagram投稿用に文字を入れたり、バナーを作成したりする。
まとめ:ECサイトの商品写真は「売れる仕組み」の重要なパーツ
いかがでしたか?
高価な機材がなくても、これらの無料アプリと少しの工夫で、ECサイトの商品写真は劇的に改善できます。綺麗な写真は、お客様の信頼を高め、クリック率を上げ、最終的に売上に直結します。
しかし、忘れてはならないのは、写真はあくまで「パーツ」の一つだということです。
私たちSBマーケティングデザインは、その綺麗な写真という「パーツ」を、どうWebサイトで見せ、どういう言葉を添え、どうやってお客様に届けるか、という『売れる仕組み』全体の設計を得意としています。
「写真は綺麗になったけど、売上が伸びない…」
「そもそも、うちの商品の魅力が伝わる写真ってどんなのだろう?」
商品写真の撮り方から、ECサイト全体の戦略設計まで、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。あなたのストアが持つ魅力を、最大限に引き出すお手伝いをいたします。