はじめに
「ECサイトのデザイン、これで本当に大丈夫かな…」
「商品は良いものなのに、なんだかサイトが素人っぽいって言われた…」
自社ECサイトを運営していると、デザインに関する悩みって尽きないですよね。特に専門的な知識がないと「どこから手をつければいいのか分からない」と感じる方も多いと思います。
でも、安心してください。プロのデザイナーじゃなくても、たった3つの基本ポイントを押さえるだけで、あなたのECサイトは見違えるほど「プロっぽく」「売れる」サイトに変わります。
この記事では、最も重要で、最も効果のある「デザイン改善3つのポイント」を分かりやすく解説していきます。
ECサイトのデザイン改善が売上に直結する理由
お客さんはECサイトを訪れてからわずか3秒で、そのサイトが信頼できるかどうかを無意識に判断していると言われています。「見にくい」「怪しい」と感じた瞬間、お客さんはためらうことなくブラウザの「戻る」ボタンを押して、二度と戻ってきてくれません。
つまり、ECサイトのデザイン改善は、単なる見た目の問題だけでなく、お客さんの信頼を獲得して売上を向上させるための重要な戦略なんです。
素人でもできる!デザイン改善3つのポイント
それでは、具体的な3つのポイントを見ていきましょう。
ポイント1:『色』の選び方と使い方で信頼感を高める
デザインが素人っぽく見える最大の原因の一つは「色の使いすぎ」です。
多くの色を使うと、サイト全体が散らかって見えて、どこが重要なのか分からなくなってしまいます。正直、これで損しているサイトは非常に多いです。
ECサイトで使う色は、以下の3色に限定しましょう。
1. ベースカラー(70%):
サイトの背景や余白に使われる、最も面積の広い色。白、またはごく薄いグレーを選びましょう。これがサイトに清潔感と高級感を与えて、商品を際立たせます。
2. メインカラー(25%):
あなたのブランドを象徴する色です。ロゴや見出し、メニューなどに使います。あなたの好きな色、あるいはターゲット顧客が好みそうな色を1色だけ選びましょう。
3. アクセントカラー(5%):
「購入ボタン」や「セール情報」など、お客さんに最も注目してほしい場所だけに使う差し色。メインカラーの反対色(補色)など、パッと目を引く色を1色だけ。
色数を絞るだけで、ECサイト全体に統一感が生まれて、重要な情報が自然と目に飛び込んでくるようになります。
以前支援したアパレルショップでは、使用色が7色くらいありました。それを3色に絞っただけで「すごく格好良くなった!」とお客さまから言われるようになったんです。色を減らすだけで、こんなに変わるんだなと、私もびっくりした経験です。
ポイント2:『文字』の読みやすさで顧客体験を向上させる
ECサイトの情報のほとんどは「文字」です。文字の読みやすさは、サイトの信頼性や使いやすさに直結します。
ECサイトの文字を読みやすくするための2つのルールを守りましょう。
フォント(書体)は1種類に統一する
サイト全体で使うフォントは1種類、多くても2種類まで。
Windowsなら「メイリオ」、Macなら「ヒラギノ角ゴシック」のような、誰のPCにも入っているシンプルなゴシック体が最も無難で読みやすいです。個性的な手書き風フォントなんかは、ロゴやバナー画像の中だけに限定しましょう。
ちょっと余談:余白の話
「余白」を適切にとって、視認性を高める
文章の行と行の間(行間)や、文章の塊の上下左右に、十分な「余白」を取りましょう。
文字がぎっしり詰まっているだけで、お客さんは読む気をなくしてしまいます。目安として、文字の高さの2倍以上の行間を意識すると驚くほど読みやすくなります。
余白は「何もなくて寂しい空間」じゃなくて、情報を整理して読みやすくするための「積極的なデザイン要素」なんです。
これは好みが分かれるところですけど、私は余白を取りすぎるくらいがちょうどいいと思っています。日本のサイトって、全体的に情報を詰め込みすぎな傾向があるので。
ポイント3:『商品写真』の統一感でプロのECサイトに見せる
特に商品一覧ページで顕著ですが、商品写真のクオリティと統一感は、ECサイト全体の「品格」を決定づけます。ECサイトの商品写真をプロ並みに見せるための「トーン」と「構図」を揃えましょう。
写真のトーン(雰囲気)を統一する
すべての写真を「明るく、ふんわりした雰囲気」に、あるいは「シックで、影を活かした雰囲気」に、どちらかに統一しましょう。
スマホアプリのフィルター機能を使えば簡単に実現できます。(詳しくは記事『スマホだけでOK!プロ並みの商品写真が撮れる無料アプリ5選』もご覧ください)
商品の「向き」と「大きさ」を揃える
これが最も簡単で、最も効果的なテクニックです。
商品一覧ページに並ぶ写真について:
- 商品の向き:すべて「正面向き」、あるいはすべて「少し斜め向き」に揃える
- 商品の大きさ:写真に写っている商品の大きさが、大体同じになるように調整する
- 背景:可能であれば、すべて白背景に統一する(PhotoRoomなどのアプリで簡単にできます)
これらを揃えるだけで、バラバラだった商品棚が、まるで高級セレクトショップのように整然と、美しく生まれ変わります。
(※背景を白にする詳しい方法や、おすすめアプリの使い方については別の記事で解説する予定です。ここでは割愛しますね)
まとめ:デザイン改善は「整える」ことから
いかがでしたか?
- 色は3色に絞って、ブランドイメージを統一する
- 文字は1種類に。余白をたっぷりとって読みやすくする
- 商品写真の向きと大きさを揃えて、プロのECサイトに見せる
どれも、専門的な知識や高価なソフトは必要ありません。
ECサイトのデザイン改善とは、何かを足していく「装飾」ではなく、情報を整理して、優先順位をつけて、お客さんが迷わないように「整える」こと。
この3つのポイントを実践するだけで、あなたのECサイトは「素人っぽさ」から脱却して、お客さんが安心して買い物を楽しめる信頼感のある「プロの店構え」へと大きく近づくはずです。
最後にもう一度言いますけど、一度に全部やろうとしなくて大丈夫です。まずは「色を3色に絞る」だけでもやってみてください。
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