はじめに:SEOは「裏技」を探した瞬間、負けが決まる
「検索順位を上げる裏技はありませんか?」
15年以上、ECコンサルタントをしていますが、初めてお会いする店舗様から最もよく聞かれる質問がこれです。
私はいつもこう答えます。
「裏技を探していた店舗ほど、順位を落として消えていきましたよ」と。
かつては、背景と同色の隠し文字を入れたり、無関係なキーワードを羅列したりするスパム的な手法が通用した時代もありました。しかし、現在の楽天のAIアルゴリズムはそれらを厳しく見抜きます。
実際、私が担当したあるアパレル店舗様は、自己流のSEOで「キーワードの詰め込み」を行い、逆にペナルティを受けて検索圏外に飛ばされていました。
そこから私たちは「王道の8つの鉄則」を一つひとつ積み上げ、半年後にはジャンル別ランキング1位を獲得しました。
本記事では、その店舗様が実践し、V字回復を果たした「泥臭いけれど確実に効くSEOの実践知」を包み隠さず公開します。
第1章:【土台編】失敗店舗が最初に見落としていた「3つの穴」
検索順位が上がらない店舗の9割は、この「基礎工事」に欠陥があります。前述のアパレル店舗様も、ここがボロボロでした。
1. 商品名は「ロボット」ではなく「人間」に向けて書く
「送料無料 激安 ポイント10倍 新作 限定……」
当時のその店舗様の商品名は、冒頭から煽り文句のオンパレードでした。これでは、スマホの検索結果一覧(約30文字)で肝心の「商品名」が見えません。
【改善策】
お客様は「文字」を読むのではなく「情報」をスキャンしています。
指名キーワード(例:Tシャツ メンズ)と、強み(例:透けない 綿100%)を冒頭30文字に集中させました。クリック率(CTR)が改善したことで、結果的に検索順位も上昇しました。
2. 「タグID」の入力漏れは“検索拒否”と同じ
「商品登録が面倒だから」と、必須項目以外のタグ(袖丈、柄、テイストなど)を空白にしていませんか?
これは自殺行為です。今のユーザーは検索後に必ず「絞り込み(フィルタリング)」を行います。
タグが入っていない商品は、お客様が絞り込みボタンを押した瞬間に、画面から消滅します。機会損失を防ぐため、タグは「埋められる限り全て埋める」が鉄則です。
3. バリエーション(SKU)の分散
「売り場を埋めたい」という理由で、色違いのTシャツを別々の商品ページで登録していました。
これが大失敗でした。売上実績もレビューも分散してしまい、どのページも「売れていない商品」と判定されていたのです。
【改善策】
これらを1つの商品ページ(SKU)に統合しました。
すると、分散していた販売実績とレビューが合算され、一気に「売れている人気商品」に見えるようになり、SEO評価が跳ね上がりました。
第2章:【ブースト編】競合をごぼう抜きした「攻めの3手」
土台を整えた後、さらにアクセルを踏むために行った施策です。
4. サジェストキーワードは「生鮮食品」と思え
検索キーワードには「鮮度」があります。
夏に「Tシャツ」と検索する人は、春先には「インナー」、真夏には「速乾」「涼しい」という言葉と一緒に検索します。
私たちは毎月、楽天の検索窓にキーワードを入れて表示される「サジェスト(予測変換)」をチェックし、商品名やキャッチコピーを微調整しました。この「微調整の繰り返し」ができる店舗だけが、常に上位をキープできます。
5. レビューは「数」より「熱量」
SEOにおいてレビュー件数は重要ですが、サクラのような短文レビューは意味がありません。
同梱のサンクスカードを「店長の手書きメッセージ」に変え、「商品開発の想い」を伝えました。すると、「感動しました」といった長文の熱いレビューが増加。
滞在時間の長い良質なレビューが増えたことで、E-E-A-T(信頼性)が高まり、検索順位が底上げされました。
6. 「最強配送」への対応
今の楽天SEOにおいて、配送スピードは最強のカードです。
「翌日配送」のラベルがあるだけで、検索順位は優遇されます。自社出荷にこだわっていたその店舗様を説得し、主力商品だけRSL(楽天倉庫)へ預けました。
結果、土日の検索順位が劇的に改善し、週末の売上が2倍になりました。
第3章:【運用編】順位を維持し続ける「守りの2手」
一度上がった順位を守るのも、SEOの大事な要素です。
7. RPP広告は「SEOの着火剤」
新商品はSEOが弱いため、最初は誰も見つけてくれません。
そこで、最初の2週間だけRPP広告を出稿し、意図的にアクセスと売上を作りました。「売れた実績」ができれば、自然検索の順位も後からついてきます。SEOと広告は対立するものではなく、「広告で実績を作り、SEOで回収する」のがプロの運用です。
8. 商品ページの転換率(CVR)改善
ここが最も重要です。
どんなにSEOで上位表示させても、クリックした先の商品ページでお客様が買わなければ(転換率が低ければ)、楽天のアルゴリズムは「この商品は人気がない」と判断し、順位を下げます。
SEO対策とは、キーワードを入れることだけではありません。商品画像を磨き、説明文を分かりやすくする「接客」こそが、順位維持の鍵です。
まとめ:SEOは「近道」しようとすると「迷子」になる
今回ご紹介した8つの鉄則に、魔法のような裏技は一つもありません。
しかし、私が担当したアパレル店舗様は、この当たり前のことを半年間徹底しただけで、月商を300万円から1,000万円まで伸ばしました。
「キーワードを詰め込む」のではなく、「お客様が探しやすいように整理する」。
この視点を持つことが、楽天SEO攻略の唯一の正解です。まずはご自身の店舗の商品名をスマホで見て、「お客様目線になっているか?」を確認することから始めてみてください。
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