はじめに:楽天SEOの勝負は「商品を置く場所」から始まっている
「いい商品なのに、検索順位が上がらない」
15年以上、ECコンサルティングの現場で多くの店舗様を見てきましたが、SEOで伸び悩む原因の多くは、キーワード選定以前の「カテゴリ登録(ディレクトリ設定)」のミスにあります。
楽天のSEOにおいて、カテゴリは単なる分類ではありません。検索エンジンに「これは何の商品か」を認識させるための最も重要なシグナルです。
本記事では、楽天SEOの土台となる「カテゴリ・タグ設定」の最適化手順と、激戦区を勝ち抜くための「ジャンル別SEO攻略法」について解説します。
第1章:【SEOの基本】カテゴリIDとタグIDは検索の生命線
楽天市場の検索アルゴリズムにおいて、「カテゴリ」と「タグ」は密接に連動しています。ここの仕組みを理解していないと、どんなにキーワードを詰め込んでもSEO効果は半減します。
1. カテゴリIDの選び方:「最下層」まで登録しないとSEOで不利になる理由
「とりあえず大分類に入れておこう」はSEOにおいて致命的です。
なぜなら、楽天のシステムは、選択したカテゴリ(ディレクトリID)によって、登録できる「タグID(属性)」が決まる仕様だからです。
例えば、メンズのスニーカーを「メンズ靴」という大きなカテゴリに入れただけでは、「スニーカー」専用の詳細なタグ(紐靴、スリッポン、ハイカット等)が登録画面に出てこない場合があります。
「メンズ靴 > スニーカー」という最下層のディレクトリまで正確に選んで初めて、SEOに必要な全てのタグ情報を検索エンジンに渡すことができるのです。
2. タグID(属性)は「絞り込み検索」対策の要
スマホユーザーの多くは、キーワード検索後に「絞り込み機能」を使います。
- 「送料無料」
- 「カラー:黒」
- 「素材:綿」
この時、もし貴社の商品に該当するタグIDが入っていなければ、SEO順位以前の問題として、検索結果から完全に除外(非表示に)されます。
「詳細なカテゴリに入れる」ということは、この「タグ設定の権利」を得るということであり、SEOの機会損失を防ぐための必須条件です。
第2章:【戦略編】ジャンル別・楽天SEOの勝ちパターン
商品はジャンルによって「検索されるキーワード」や「重視されるポイント」が異なります。画一的なSEOではなく、各ジャンルに特化した対策が必要です。
1. ファッション・アパレル:ロングテールSEOで勝つ
最も競合が激しいジャンルです。「ワンピース」などのビッグワード単体での上位表示は困難です。
- SEO戦略: ビッグワードは狙わず、「ワンピース 夏 リネン マキシ丈」のように、3語〜4語の複合キーワード(ロングテール)を商品名やキャッチコピーに盛り込みます。
- CTR対策: SEOで表示された後のクリック率は、1枚目の画像(サムネイル)で9割決まります。「着用イメージ」や「カラバリ」が一目でわかる画像を配置しましょう。
2. 食品・グルメ:「用途」と「権威性」で検索させる
食品はスペック(仕様)ではなく、「いつ、誰と食べるか」というニーズで検索されます。
- SEO戦略: 「お中元」「母の日」「お取り寄せ」といった季節需要・用途キーワードを時期に合わせて入れ替えることがSEOの鍵です。
- 権威性: 「北海道産」「朝採れ」といった産地・鮮度の情報は強いフックになります。必ず商品名の冒頭(SEO重要度が高い位置)に入れましょう。
3. 家電・スマホ:「型番」と「ベネフィット」
指名検索が多いジャンルですが、機能での検索も侮れません。
- SEO戦略: 正確な型番の記載はSEOの必須条件ですが、それ以上に「静音」「軽量」「〇〇対応」といった機能メリット(ベネフィット)が検索されます。「何ができるか」を言語化してタグや説明文に入れてください。
第3章:カテゴリ別・SEOに強い商品名の作り方
スマホでの閲覧が8割を超える現在、商品名は「長ければ良い」わけではありません。SEOの加点対象と言われる前半の記述に命を懸けてください。
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ポイント:
検索されやすい「指名キーワード(チノパン、メンズ)」と「強み(接触冷感)」を左側(冒頭)に集中させます。「送料無料」などの煽り文句は、検索キーワードとしては弱いため、後半に回すか、アイコン等で表示させれば十分です。
第4章:【実録】タグIDの見直しでアクセスが150%増した事例
私が支援させていただいた、あるバッグ専門店様の事例です。
その店舗様は、主力商品の「キャンバストートバッグ」が競合に埋もれて売れないと悩んでいました。調査すると、商品名は完璧でしたが、タグIDの「素材:キャンバス・布」が未設定でした。
原因は、カテゴリ登録が大雑把で、素材タグの入力欄が表示されていなかったことにありました。
すぐに「レディースバッグ > トートバッグ > キャンバス」とカテゴリを修正し、素材タグを設定。さらに「A4サイズ収納可」という機能タグも追加しました。
その結果、検索順位自体は大きく変わっていないにも関わらず、絞り込み検索経由の流入が急増し、アクセス数は前月比150%、転換率も向上しました。
「正しいカテゴリ設定」こそが、最強のSEO対策であることを証明した事例です。
まとめ
楽天SEOに魔法のような裏技はありませんが、「基本の徹底」だけで順位は確実に変わります。
- 商品を「最下層のカテゴリ」に登録し、SEOに必要なタグ入力欄を確保する。
- 絞り込み除外を防ぐため、「タグID」を漏れなく設定する。
- ジャンルごとの「検索意図」に合わせてキーワードを配置する。
この3つを見直すだけで、埋もれていた商品は必ず検索画面に浮上します。
まずは主力商品1品だけで構いません。今のカテゴリ登録が「住所不定」になっていないか、見直すことから始めてみてください。
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