【楽天CVR改善】平均値2.5%の罠と、アクセスを捨てて「スマホの2枚目画像」に命を懸けるべき理由

アクセスを集める前に、その「穴」を塞いでください

「広告費をかけてアクセスは増えたのに、売上がついてこない」

15年以上、ECコンサルタントとして現場を見てきましたが、この相談を受ける頻度が最も高いです。

多くの店舗様は「もっと集客しなければ」と考えがちですが、それは間違いです。バケツに穴が開いている状態で水を注いでも、水(利益)は溜まりません。この「穴」の大きさを測る指標こそがCVR(転換率)です。

本記事では、教科書的な定義や平均値論ではなく、現場で実際に数字を動かすための「泥臭い」改善策について、私の経験則に基づき解説します。


1. そもそもCVR(転換率)とは?楽天市場での重要性

CVR(Conversion Rate)とは、商品ページへの訪問者のうち実際に購入に至った割合を示す数値です。楽天市場を含むECモール全般で、売上パフォーマンスを測定するための基本指標とされています。

計算式:

CVR(%)=(購入数 ÷ アクセス数)× 100

例えば、商品ページに100人が訪れ、うち3人が購入すればCVRは3%です。

楽天市場では広告やランキング、サーチなどから集客が可能ですが、そこから“いかに購入に繋げるか”が成果を左右します。つまり、CVRは「無駄な流入」を減らし「効率的に売上を作る」指標なのです。


2. 「CVR平均 2.5%」という数字の嘘

よく「楽天市場のCVR平均は2.5%〜3%」と言われます。しかし、現場を預かる身として断言しますが、この「平均値」を目標にするのは危険です。

なぜなら、商材によって適正値は天と地ほど違うからです。

例えば、私が担当したケースでも以下のような乖離があります。

  • 水・米などの型番・消耗品: CVR 8%〜10%(指名買い・リピートが多いため)
  • 高単価な家具・家電: CVR 0.5%〜1%(比較検討が長く、即決しないため)
  • トレンドのアパレル: CVR 1.5%〜2.5%(衝動買いと好みの不一致が混在)

重要なのは「市場平均」と比較することではなく、「自店舗の過去データ」や「同ジャンルの競合店」と比較してどう動いているかです。自社の商材特性を無視して一喜一憂するのはやめましょう。


3. 多くの店舗が陥る「綺麗すぎるページ」の罠【失敗事例】

CVR改善というと、多くの店長様は「商品ページのデザインを綺麗にすること」と考えがちです。しかし、ここに大きな落とし穴があります。

かつて私が担当した、国産の革財布を扱う店舗様(月商300万円規模)の事例です。

店長は「ブランドイメージを高めたい」と、プロのデザイナーに依頼し、情緒的でおしゃれな写真(使用イメージ)をふんだんに使ったLP(ランディングページ)を作成しました。

結果、どうなったか? CVRは下落しました。

理由はシンプルでした。「スマホで見ると、何が言いたいのか分からない」のです。

PCの大画面で見れば美しい世界観でしたが、楽天市場のユーザーの8割以上はスマホです。小さな画面でスクロールの早いユーザーにとって、雰囲気重視の画像は「情報のノイズ」でしかありませんでした。


4. 【実践】スマホの「1枚目」と「2枚目」で役割を変える

上記の失敗から導き出される、現代の楽天市場における鉄則は一つです。

「ユーザーは商品説明文(テキスト)を読まない。画像しか見ない」という前提に立つことです。

特に重要なのが、スマホのファーストビューで見える画像の役割分担です。ここを間違えると、検索順位が下がるか、クリックされても買われません。

  • 1枚目(サムネイル):CTR(クリック率)とSEO重視
    楽天のガイドラインに従い、背景は白抜き、テキスト占有率は20%以下に抑えます。ここでごちゃごちゃさせると「商品品質スコア」が下がり、検索順位が落ちます。ここでは「商品が何であるか」を明確にし、クリックさせることに集中します。
  • 2枚目(スワイプ直後):CVR(転換率)重視
    ここが勝負所です。 1枚目と違い、2枚目以降には厳しいテキスト制限がありません。
    ユーザーがクリックして最初にスワイプするこの画像に、「カードが20枚入るのに、厚さはたった2cm」といった最大のベネフィット(利益)を、大きな文字でデカデカと入れてください。

「1枚目はルールを守って集客し、2枚目で強烈なオファーを出して仕留める」。

このコンボが決まれば、下部の長い説明文を読まれなくとも、CVRは確実に上がります。


5. 差別化できない時の「グレーゾーン」の戦い方

「うちは型番商品で、他店と同じものを売っているから差別化できない」という相談もよく受けます。

商品そのもので差別化できない場合、ECコンサルタントとして提案するのは「オファー(取引条件)の差別化」です。

  • 配送スピード: 商品単価や利益率が許すなら、「最強配送」ラベルを取得する。
  • 決済手段: RMSの設定で「後払い決済」などをONにし、カードを持っていない層を取りこぼさない(※楽天ペイ設定で変更可能)。
  • 特典: 「レビュー投稿で次回使えるクーポン」「今だけ単三電池付き」など、ちょっとしたオマケをつける。

商品は同じでも、「買いやすさ」や「お得感」を変えることで、CVRはコントロール可能です。


まとめ:CVR改善は「接客」である

アクセスアップ(SEOや広告)が「呼び込み」だとするなら、CVR改善は「接客」です。

店舗に入ってきたお客様に対し、無言で商品を差し出すのか(スペック提示)、それとも「これ、すごく使いやすいんですよ」と一言添えるのか(ベネフィット提示)。

そして、それを「お客様がスマホを操作する一瞬」で伝えられるか(画像戦略)。

RMSなどの管理画面とにらめっこする前に、まずはご自身のスマホで、自店の商品ページを見てください。

「パッと見て、欲しくなるか?」

この直感的な問いの繰り返しこそが、売上最大化への最短ルートです。

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Illustration by Storyset

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