【2026年最新】「ただ参加する」だけでは負ける。楽天セール年間カレンダーと、15年の経験から導く「勝てる」仕込みスケジュール

「楽天スーパーSALEとお買い物マラソン、結局どっちに力を入れるべき?」

「イベントのたびにバタバタと準備して、終わったら疲弊している…」

15年以上、ECの現場で走り続けてきましたが、売上が伸び悩む店舗と、右肩上がりの店舗の決定的な差は「年間の波(リズム)」を作れているかどうかにあります。

楽天市場は「お祭り」のプラットフォームです。ユーザーは「イベントがない日には買わない」という学習が進んでいます。つまり、出店者側がイベントカレンダーを把握し、「いつ、何を、どれくらい売るか」を逆算して準備(仕込み)できているかで、年商の8割が決まると言っても過言ではありません。

本記事では、2026年の最新カレンダーをベースに、各イベントの「攻略難易度」と「利益の出し方」、そして私が現場で実践している「30日前からの準備フロー」を完全公開します。


1. 楽天イベントの「生態系」を理解する

まず、全てのイベントに全力投球するのはやめてください。リソースが枯渇します。

楽天市場のイベントは、その目的によって大きく3つのTier(階層)に分類できます。自社の商材がどこで勝負すべきか、まずはポジショニングを確認しましょう。

Tier 1:全店舗参加必須(売上の爆発)

  • 楽天スーパーSALE(3, 6, 9, 12月)
    • 特徴: テレビCMも含めた全社的な集客。普段楽天に来ない層も流入する。
    • 戦略: 「新規顧客の獲得」が最優先。利益率を多少削ってでも「半額商品」や「目玉商品」を用意し、ランキング上位を奪取して店舗の認知を広げるフェーズです。

Tier 2:利益確保とリピート促進(日常のベース)

  • お買い物マラソン(月1〜2回)
    • 特徴: ヘビーユーザー(買いまわり常連)が中心。
    • 戦略: 「LTV(顧客生涯価値)の向上」が目的。1,000円ポッキリ商品や、まとめ買いセットを用意し、客単価と買いまわり店舗数を稼ぐことで、着実に利益を積み上げるフェーズです。

Tier 3:特定ジャンルのボーナスステージ

  • 楽天ブラックフライデー(11月):家電、高額品、冬物アウター
  • 楽天スーパーDEAL(毎日):型落ち品、消耗品
  • ワンダフルデー(毎月1日):リピート購入、消耗品

2. 【2026年版】楽天セール年間カレンダーと攻略ポイント

ここでは、2026年の主要イベントの流れと、各月で意識すべき「仕込み」のポイントを解説します。

※日程は例年の傾向に基づく予測を含みます。必ずRMSの公式案内をご確認ください。

【春商戦】新規客を取り込むシーズン

  • 3月:楽天スーパーSALE
    • 重要度:★★★★★
    • 対策: 新生活需要(家具、家電、タオル、収納)がピーク。2月から「新生活特集ページ」を作り込み、SEO順位を上げておくこと。
  • 4月・5月:お買い物マラソン(月2回ペース)
    • 重要度:★★★☆☆
    • 対策: 「母の日」商戦がメイン。ギフト商材はマラソン期間中に「早割」クーポンを当てて、早期に件数を稼ぐのが鉄則です。

【夏商戦】ボーナス需要と季節需要

  • 6月:楽天スーパーSALE
    • 重要度:★★★★★
    • 対策: 父の日直前、かつ夏のボーナス商戦。夏物(アパレル、水着、冷感グッズ)を一気に売り切るタイミング。ここで在庫を持ち越すと不良在庫になります。
  • 7月・8月:お買い物マラソン / 夏のイベント
    • 重要度:★★★☆☆
    • 対策: お中元、帰省手土産、アウトドア。8月後半は「敬老の日」の早期予約を開始。

【秋商戦】年末への助走

  • 9月:楽天スーパーSALE
    • 重要度:★★★★★
    • 対策: 半期決算の店舗も多く、値下げ競争が激化します。秋冬物の「お試し販売」を行い、レビューを稼いでおく重要な時期です。
  • 10月・11月:お買い物マラソン / イーグルス感謝祭
    • 重要度:★★★★☆
    • 対策: おせち、クリスマスケーキの予約開始。ふるさと納税の駆け込み需要も始まります。

【冬商戦】年間最大の山場

  • 11月下旬:楽天ブラックフライデー
    • 重要度:★★★★☆
    • 対策: ここ数年で重要度が急上昇しています。特に「自分へのご褒美(高単価品)」が動きます。スーパーSALE前の「買い控え」を打破するため、インパクトのある「黒」にちなんだ企画が有効です。
  • 12月:楽天スーパーSALE + 大感謝祭
    • 重要度:★★★★★
    • 対策: 年間売上の2〜3割をここで作る店舗も珍しくありません。配送遅延が命取りになるため、物流リソースの確保が最優先課題です。

3. 15年の経験から導く「30日前からの準備フロー」

多くの店舗が「イベントの数日前にバナーを作って終わり」にしています。これでは勝てません。

売れている店舗は、以下のようなスケジュールで動いています。

【30日前】在庫と戦略の確定

  • 在庫確保: 過去の実績値×120%〜150%の在庫を発注。特にスーパーSALE時はメーカー在庫も枯渇するため、早めの確保が必須。
  • サーチ申請(スーパーSALE時): 半額以下の商品は、楽天公式のサーチ枠への申請を行う(審査に時間がかかるため)。

【14日前】ページ改善とSEO仕込み

  • 商品名変更: 「スーパーSALE」「母の日」などのキーワードを商品名に盛り込む。
  • サムネイル加工: イベント期間用の「装飾枠」や「クーポン訴求」を入れたサムネイルを作成。スマホでの視認性をチェック。
  • メルマガ・LINE予約: 開封率の高い時間帯(開始日の20時、5のつく日の朝など)の配信枠を予約。

【7日前】イベントページの公開と告知

  • 特設ページ公開: 「会場はこちら」のバナーを設置し、ユーザーの回遊導線を作る。
  • クーポン発行: 開始2時間限定の「スタートダッシュクーポン(50%OFFなど)」を設定し、初速のランキング入りを狙う。

【当日】リアルタイム監視

  • 在庫調整: 売り越し(在庫切れ後の注文)を防ぐための監視。逆に売れていない商品は、期間中にサムネイルを差し替えるなどのテコ入れを行う。

4. 現場でよくある失敗と「プロの回避策」

失敗例1:利益度外視の安売りで疲弊する

回避策: 全商品を値下げする必要はありません。

「集客用の目玉商品(利益トントン)」と「利益確保用の通常商品(ポイント変倍のみ)」を明確に分けます。目玉商品でアクセスを集め、店舗内回遊(送料無料ライン合わせ)で利益商品を一緒に買ってもらう「クロスセル設計」こそが戦略です。

失敗例2:スーパーSALE後に売上が急落する(燃え尽き症候群)

回避策: イベント終了直後にも施策を打ちます。

メルマガ(R-Mail)やLINE公式アカウントを活用し、「買い忘れはありませんか?(アフターセール開催中)」という一斉案内を送ることで、急激なアクセス減を防ぎ、検索順位の急落を緩和させます。

失敗例3:在庫切れによる機会損失

回避策: 私がクライアントに徹底しているのは「予約販売設定」の活用です。

即納在庫が切れても、納期を設定して注文を受け付けられる状態にしておくことで、ランキングの転落を防ぎます(※楽天のガイドラインに沿って設定してください)。


5. まとめ:カレンダーは「見る」ものではなく「使う」もの

2026年現在、楽天市場の攻略難易度は年々上がっています。しかし、イベントのスケジュールがあらかじめ分かっているということは、「準備さえすれば勝てる試験」であるとも言えます。

  1. Tier 1(スーパーSALE)で新規客を獲る
  2. Tier 2(マラソン)でリピートさせる
  3. Tier 3(季節イベント)で単価を上げる

このサイクルを回せるようになると、店舗の売上ベースは確実に上がっていきます。

まずは直近のイベントに向けて、今日から「30日前の準備」を始めてみてください。

「自社の商材だと、どのイベントに注力すべきか?」「具体的なクーポンの割引率は?」など、個別の戦略にお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

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